【11月15日 AFP】競売大手クリスティーズ(Christie's)主催の現代アートのオークションが13日、米ニューヨーク(New York)で開かれ、競売にかけられた全67作品が完売、一部アーティストの作品は過去最高額で競り落とされた。

 最高値が付いたのはマーク・ロスコ(Mark Rothko)の「無題(Red Blue Orange)」。当初予想の3000万ドル(約33億4000万円)を上回る3360万ドル(約37億円)で落札された。

 もう1つの注目作品、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の「モハメド・アリ(Muhammad Ali)」も、当初予想の200-300万ドルを大幅に上回る820万ドル(約9億1000万円)の値が付いた。

 一方、同じくウォーホルによるエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)をモチーフにした作品「Liz」は、予想されていた2500-3500万ドルを下回り、2100万ドル(約23億円)に終わった。英国のメディアでは、この作品について英俳優ヒュー・グラント(Hugh Grant)が数年前にサザビーズ(Sotheby's)に1500万ドル(約17億円)で売り渡したものだとのうわさが流れているが、クリスティーズはこれについてコメントを避けた。

 13日のオークションの売り上げ総額は3億2500万ドル(約360億円)となり、予想された2億4200万-3億3800万ドルの範囲内に収まった。(c)AFP