【11月7日 AFP】(11月8日 一部更新、写真追加)フィンランド南部の高校で7日、銃による乱射事件が発生し、8人が死亡したほか、12人が負傷した。校長も犠牲となったとの報道もある。

 現場は首都ヘルシンキ(Helsinki)の北約40キロのトゥースラ(Tuusula)にあるヨケラ(Jokela)中高等学校で、約500人が通う。自治体関係者は「学校で発砲事件があった。亡くなったのは恐らく校長だ」と述べている。

 フィンランド警察のTero Haapala刑事局長は、「何が起こっているのか分かっていない」と述べ、さらに事件は解決していないと答えた。

 報道によると、18歳の生徒が教室内で銃を乱射、警察にも数発を発砲したという。学校外へ20人以上が避難したが、生徒の大半は校内に残ったままで、周囲を警察と救急車両が包囲している。また近隣に危機センターが設置された。

 同国FNB通信によると2週間前に、インターネット上の動画投稿サイト、ユーチューブ(YouTube)で「Sturmgeist89」というユーザー名を使った人物が、学校での大量殺人を予告していたという。

 民放テレビ局MTV3では、容疑者とされる少年は日ごろ、ヒトラーやスターリンに対する賛美を繰り返し口にしていたと報じている。

 フィンランド国内の学校では近年、刃物による傷害事件は多数発生しているが、発砲事件はなかった。(c)AFP