【11月9日 MODE PRESS】MoMAデザインストア(MoMA Design Store)の米国外初となる店舗が、東京・表参道の「ジャイル(GYRE)」3階にオープンした。運営は、MoMAオンラインストアジャパンと同じく三洋電機が担当する。

 約430平方メートルの店内には、MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久所蔵品や、美術館の限定商品をはじめ、MoMAのバイイングチームが買い付けたインテリアグッズや日用品、アクセサリーなど約1800のアイテムが並ぶ。また、出店に先駆け04年11月から展開している日本版オンラインストアで特にニーズの高かった「引き出物」をゆっくりと選べるサロン風のスペースや、美術館の最新情報を配信する液晶モニターも設けた。

 MoMAリテール部門の最高責任者であるキャシー・ソーントン・バイアスは「日本版オンラインストアでの急速な売り上げの拡大が、市場参入のきっかけとなった。日本人のモダンアートやグッドデザインに対する強い関心が、MoMAデザインストアの米国外初出店につながったといえます」と語る。


 内装デザインを手掛けたのは、スペイン・マラガのピカソ美術館(Museo Picasso)や、米・ピッツバーグ市内のアンディー・ウォーホル美術館(Andy Warhol Museum)のデザインを担当したことで知られるリチャード・グラックマン(Richard Gluckman)だ。ジャイルビルを手掛けた建築集団MVRDVが提案した「GYRE(渦、回転する)」というデザインコンセプトに共感したというグラックマンは、什器やガラスの角度を利用することで、店内に更に小さな渦を作り出した。「特にストア前面のガラスパネルと表参道の通りとの関係性、地階や歩道橋からのストアの見え方に細心の注意を払った」とグラックマン。

 さらに、レールに乗せた可動式の什器を採用することによって、ディスプレイに可変性を持たせ、店内にイベントスペースを設けるなど、各所にMoMAらしい柔軟な発想がみられる。(c)MODE PRESS