【10月31日 AFP】スペインの首都マドリード(Madrid)で2004年3月11日に起きた列車同時爆破テロの被告28人に対する判決が31日言い渡される。裁判所の周辺は厳重警戒態勢が敷かれた。

 午前のラッシュ時を狙った同テロでは191人が犠牲となり、1841人が負傷した。米国の9.11同時多発テロ以来最悪の欧米社会へのテロ攻撃として、国際社会に衝撃を与えた。

 列車爆破テロから2日後、マドリード市内のモスクからアルカイダのヨーロッパ支部報道官と自称する男がアラビア語で犯行声明を行うビデオが押収されたことから、同テロには国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に関与しているとされる。

 最重要容疑者とされた7人は、テロから3週間後、マドリード市内のアパートで警察の摘発を受けた際に自爆し死亡している。この爆発で警察官1人が死亡した。主にモロッコ系のアラブ人19人、スペイン人9人の合計28人が爆発物を調達した罪で起訴されたが、全員無罪を主張し、アルカイダとの関連も否定している。

 テロ現場から見つかった自爆装置とみられる携帯電話のICチップから、この携帯電話を販売していたモロッコ国籍のJamal Zougam被告が逮捕された。Zougam被告とAbdelmajid Bouchar被告が、爆破された列車内に爆発物が入っていたとみられるバックパックを置いて去るのを見たとの目撃情報もあるとされる。

 このほか、Rabei Osman Sayed Ahmed被告、Youssef Belhadj被告、Hassan Al-Haski被告の3人は、列車爆破を計画した罪で、スペイン人のJose Emilio Suarez Trashorras被告とモロッコ人のOthman el-Gnaoui被告、Rafa Zouhier被告が爆発物調達および輸送の罪に問われている。

 被告28人に対し、検察側は合計で31万1865年の拘禁刑を求刑しているが、テロ犯罪における最長拘禁刑はスペインでは40年となっている。

 7月2日の最終公判から約4か月を経ての判決言い渡しは、現地時間の午前11時(日本時間午後7時)から行われる。(c)AFP