【10月31日 AFP】米ポップ歌手ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears、25)の4年ぶりとなるアルバム『Blackout』が30日、米国でリリースされた。批評家の多くは肯定的な評価を下し、トラブル続きの歌手が巻き返しに出たと見ている。

 離婚、親権はく奪、リハビリなどプライベートでは災難続きのスピアーズの同アルバムは、インターネット上での不正流出に対抗して、予定日より2週間繰り上げての発売となった。

 私生活では問題が続き、ラスベガスで9月、「MTVビデオ・ミュージック・アワード2007(MTV VMA 2007)」で見せた久々のステージパフォーマンスは酷評され、「スピアーズのキャリアは終わった」とする声も多かった。

 ところが「Blackout」の評判は、ほとんどが肯定的なものとなっている。  

 USAトゥデー(USA Today)紙は、「ブリトニー・スピアーズはこの数か月間パパラッチを追い払えずにいるが、ニューアルバム『Blackout』では音楽に夢中な姿を見せている。悪名高きパーティーガールの4年ぶりとなったアルバムは、クラブで好評間違いなしの楽曲ぞろい」と、熱く語っている。

 また、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は、同アルバムを「さわやかで堂々としている」と評価。プロデューサーのそうそうたる顔ぶれから、スピアーズ自身がアルバムにどの程度関わったのかを疑問視しているが、「曲の素晴らしさを堪能するのに、そんなことは関係ない」と述べている。

 このほかフィラデルフィア・インクワイヤラー(Philadelphia Inquirer)紙のインターネット版は同アルバムについて、「最新技術により、現実逃避的ダンス音楽をスマートかつ効果的に作り上げた。スピアーズはBlackoutをリリーシすることで、ポップの女王の座を永遠に失うはずだと考えていた人は、実際のアルバムを聞くとそう悪くはないことに気づくだろう」と書いている。ただし、ニューヨーク・タイムズ紙と同様、スピアーズがどの程度アルバム制作に関わったか疑問を投げかけている。

 その一方で、重厚なサウンドがスピアーズらしさを消し去ってしまったとの見方もある。New York Daily News紙は、「多くの楽曲で、ブリトニーの声は加工されすぎて人間の声に聞こえなくなっているようだ。『アー』や『オー』といった声やうめき声が、『ピー』というような機械の発するような音になっている。まるで失敗作のセックスドールが歌っているように聞こえる」とコメントしている。(c)AFP