【10月29日 AFP】29日、衆院テロ防止特別委員会での証人喚問で守屋武昌(Takemasa Moriya)前防衛事務次官は、防衛専門商社「山田洋行」幹部からゴルフや飲食などの接待を定期的に受けていたことを認めた。

 アフガニスタンで活動する米軍主導の多国籍軍に対する給油活動のために、インド洋上に海上自衛隊を派遣している根拠となっているテロ対策特別措置法は、11月1日に期限切れを迎える。海自の派遣延長を最優先政策に掲げる福田政権は、野党側の守屋元次官に対する証人喚問要求に応じたが、守屋氏の癒着疑惑が新テロ特措法の審議に障害となることを懸念している。

 8月末に辞任した守屋元次官は証言で、山田洋行の宮崎元伸(Motonobu Miyazaki)元専務から、12年間で200回以上にわたりゴルフ接待を受けたと述べた。同氏とのゴルフの際、守屋氏の支払いはごくわずかで、残りは宮崎氏が支払ったという。

 また氏名を伏せながら、宮崎氏との宴席に防衛長官経験者が同席したことがあったと認めた。宮崎氏とは家族ぐるみの友人だとし、ゴルフ旅行に夫人が同行したこともあると述べた。

 しかし、見返りに山田洋行に便宜を図ったことはあるかとの質問に対しては「一切ない」と否定した。相互の立場を考慮し、慎重な付き合いを続けることで宮崎氏と合意していたという。

 ただし、宮崎氏から守屋氏へゴルフセットやハンドバッグ、ワインなどの贈答があったことや、偽名を使用してゴルフを行っていたことを認め、利害関係者とゴルフをしていたことは「大変配慮に欠いた不適切な行為だったと思う」と述べた。

 利害関係のある人物から贈られたものを受け取ることや、ともにゴルフや旅行に出かけたり接待を受けることは、自衛隊員倫理規程違反に当たる。(c)AFP