【10月24日 AFP】レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の傑作「モナリザ(Mona Lisa)」には、まつげとまゆ毛があり、ほほ笑みはもっと大きく、ひざにはブランケットが掛かっていたことが、高解像度カメラによる分析により分かった。

 自作の2億4000万画素のカメラを用いて解析を行ったのは、フランスの技術者パスカル・コット(Pascal Cotte)さん。500年以上も前に描かれたこの名作の「24の秘密」を解明しようとする科学者チームの一員として3年間研究を重ねてきた。

 コットさんによると、カメラでモナリザを撮影し、この写真をさらに拡大して詳細に調べた。今回明らかになったことは、絵画史の専門家から見れば必ずしも目新しいものではないが、一回の撮影で驚くほどの正確さをもって明らかになったという。

 「モナリザ」には元来、まつげとまゆ毛は存在していたが、油絵具が劣化し消えてしまった可能性があるという。さらにまつげについては、目の下に描かれた痕跡が残っているのが発見された。

 当初、「モナリザ」の謎めいた笑顔はもっと特徴的で、白のレースがドレスの縁を飾り、ひじはひじ掛けに乗せられていたという。

 コットさんは、ひざの上にブランケットを掛けていることを示す右手首の位置が最も大きな発見だと語った。(c)AFP