【10月24日 AFP】MLB、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の主将デレク・ジーター(Derek Jeter)は、2007年シーズンを最後にチームを退団したジョー・トーリ(Joe Torre)前監督がメジャーリーグ屈指のスター選手に成長した自分に多大な影響を与えたと23日に語り、退団した同氏を称えた。
 
 ヤンキース入団以来、1995年に出場した15試合以外はトーリ氏の下でプレーをしたジーターは、ヤンキースを通して発表した声明で「トーリさんとは私が成年してから今までの付き合いがあったが、プロとしての成長にこれ以上の大きな影響は無い。球場で彼の為にプレーすることは栄誉だったし、球場外でも色々学べたのは名誉だった。僕の目にはトーリさんは殿堂入りを超えた監督として映っている。彼は一生涯の友人であり、野球というスポーツを超えて私を形成するための手助けの役割を担ってくれた。彼の品位や厳格さに、選手からバットボーイまで周りの誰もが敬意を払う。彼の持った資質にはすぐに感服してしまう、簡単にまね出来るものではない」と語った。

 ジーターは「トーレさんへの尊敬の念から、彼が公式な発表を行うまでコメントを差し控えていた」と語った通り、この声明を発表するまでトーリ氏の契約拒否から6日ほど沈黙を続け、その間にトーリ氏は自身の決定や心情を明かすことができた。12年間の就任期間中にトーリ監督は4度ワールドシリーズ制覇するなどしたが、新たな契約条件に含まれたインセンティブの項目はオーナーの信頼感の欠如だという考えを明らかにしている。(c)AFP