【10月22日 AFP】米カリフォルニア(California)州マリブ(Malibu)近郊で21日、大規模な山火事が発生し、ハリウッドスターの住宅を含む付近の高級住宅街一帯に避難勧告が出された。

 火の手がせまっているサンディエゴ(San Diego)から北東50キロのラモナ(Ramona)でも住民3万6000人に避難命令が出された。

 マリブでは、風速28メートルの突風にあおられた炎によって、少なくとも教会1つと住宅数棟が焼失した。

 地元ラジオ局によると、マリブでは500人以上の消防士が消火活動中だが、火の勢いは強く、すでに数百エーカーが焼失、付近は濃い煙で覆われているという。ある地元住民は「午前5時半に目が覚めたら、焦げ臭く、煙がどんどん広がってきた」と語った。

 マリブにあるペッパーダイン大学(Pepperdine University)の寮の学生数千人が、安全だと考えられているキャンパス中央のカフェテリアに避難した。同大学付近にあるマリブ長老派教会(Malibu Presbyterian Church)の教会は21日朝、一般住宅数戸とともに焼失した。今回の山火事で、「Hodge Castle」として知られる、丘の上に立つマリブ城の大部分も焼失した。この城は1978年に建てられ、3月に1700万ドル(約19億円)で売りに出されていた。

 1990年代に放送されたテレビドラマ「ベイ・ウォッチ(Baywatch)」の舞台となったマリブの海岸も、吹き付ける火の粉への対策として警備艇によって散水処置がとられている。

 カリフォルニア州南部は、前週末、強風や30度に上る気温、乾燥などで非常警報が発令されていた。

 マリブは、ロサンゼルス(Los Angeles)から30キロ南に位置し、音楽界や映画界のスターたちの住居が集まっていることで知られている。

 この事態を受け、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)カリフォルニア州知事は同日、州内の7つの郡に非常事態を宣言した。(c)AFP/Tangi Quemener