【10月21日 AFP】(一部更新)ポーランド総選挙の投票が21日、始まった。双子兄弟のレフ・カチンスキ(Lech Kaczynski)大統領とヤロスワフ・カチンスキ(Jaroslaw Kaczynski)首相率いる与党保守政党「法と正義(Law and JusticePiS)」が苦戦を強いられており、経済発展を掲げる市民プラットフォーム党(Civic PlatformPO)との一騎打ちになるとみられている。投票は午前6時(日本時間午後1時)に開始し、午後8時(日本時間22日午前3時)に終了する。

 世論調査では「市民プラットフォーム」の支持率が与党「法と正義」を上回っており、2005年の大統領選挙の結果を覆すかたちとなっている。

 欧州連合(European UnionEU)と北大西洋条約機構(NATO)でポーランドが発言権を強めるなか、3800万人の国民を抱える同国の総選挙の動向を欧米各国は注視している。

 2005年の大統領選で惜敗し、「ミスター・あとちょっと(Mr. Almost)」とあだ名されたドナルド・トゥスク(Donald Tusk)大統領候補が党首を務める「市民プラットフォーム(Civic Platform)」は、
カチンスキ兄弟が欧州統合に懐疑的な政策を推し進め、ドイツなどの主要同盟国との緊張関係を高めたことに失望をみせている。

 洗練された印象を与えるトゥスク党首は、先日行われたテレビ局の討論会でカチンスキ首相を打ち負かし、支持率が急上昇した。

 専門家は、「今回の国民投票は、カチンスキ兄弟が必要か必要でないかを問うものだ」と語る。

 最近発表されたアンケートでは、「市民プラットフォーム」が47%、「法と正義」が30%の支持率を得たという結果が出た。別の世論調査では差はそれほど大きくないものの、「市民プラットフォーム」が8%から10%の差をつけて「法と正義」の支持率を上回っている。

 「市民プラットフォーム」が230席以上を獲得すると、1989年に共産主義政権が終わって以来初めて議会の過半数を占める政党となる。

 有権者は約3050万人。出口調査の結果は投票が締め切り次第明らかになるが、公式開票結果は22日か23日に発表される見込み。(c)AFP/Jonathan Fowler