【10月21日 AFP】イラクのジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領は、トルコが計画するイラク北部への越境攻撃に支持を表明したシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を「越えてはならない一線を越えた」として厳しく非難した。サウジアラビアの新聞が21日、伝えた。

 アサド大統領は17日、イラク北部に潜伏するトルコのクルド人武装勢力掃討のためトルコ政府が計画する越境軍事作戦について、そうした行為は「正当な権利」だとして支持を表明していた。

 自身もクルド人であるタラバニ大統領は、「アサド大統領の見解は危険であり、アラブ諸国の連帯の精神に反する」とロンドンで発行されているサウジララビアのアラブ紙「アッシャルク・アルアウサト(Asharq Al-Awsat)」のインタビューで非難した。

 タラバニ大統領は「いつもならば両国の歴史的な結び付きを尊重してシリア政府の立場についてコメントは控えるが、今回は(平和的解決から軍事的解決へと)越えてはならない危険な一線を越えており、支持できない」などと述べた。

 アラブ諸国首脳のなかでトルコの越境軍事作戦に支持を表明したのはアサド大統領が初めて。しかし、アサド大統領は後に、クルド人武装勢力の問題に取り組む機会をイラクに与えるようトルコに求めると発言し、自身の立場をわずかに調整した。(c)AFP