【10月19日 AFP】パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相は19日、自身を狙ったとみられるカラチ(Karachi)での自爆攻撃を「民主主義への攻撃」と呼んで非難した。また自爆攻撃による犠牲者を「民主化闘争における至上の犠牲」と悼んだ。ブット氏の記者会見は事件後初。

 19日のブット元首相帰国歓迎パレードの最中に発生した2件の自爆攻撃では、警察発表によると、少なくとも133人が死亡した。また、2度目の爆発が起きる直前に、群衆に向かって手榴弾が投げ込まれ、数十万の支持者らであふれていた通りは血の海と化した。

 ブット元首相は、防弾処理が施された車両に乗っていたため無事だった。

■ムシャラフ大統領、犯人逮捕を確約

 自爆攻撃をうけ、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領はブット元首相に対し「深い遺憾の意」を表明し、犯人逮捕を確約したという。

 反目しあっていたムシャラフ大統領とブット氏との間で妥協が成立したことで、政局混乱をめぐり悪化していた国内情勢の回復が期待されていた。しかし、パキスタン史上最悪の惨事となった自爆攻撃の発生で、今後のパキスタン情勢を暗い影が覆っている。

■各国も自爆攻撃を非難

 パキスタンを「テロとの闘い」における主要同盟国と位置づける米国も今回の自爆攻撃を非難し「罪のない犠牲者」を悼む声明を発表。

 このほかオーストラリアや国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長も同様の声明を発表している。(c)AFP/Danny Kemp