【10月19日 AFP】イラク政府は18日、故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領のいとこで側近だった「ケミカル・アリ(Chemical Ali)」こと、アリ・ハッサン・アルマジド(Ali Hassan al-Majid)元国防相の死刑執行について、「数日以内」に執行すると発表した。

 訪米中のアリ・ダバグ(Ali al-Dabbagh)報道官がホワイトハウス(White House)で、記者団の質問に応じて明らかにした。

 アルマジド元国防相については、1980年代にクルド人虐殺を指示したとして、イラク最高裁が9月4日、「ジェノサイド(大量虐殺)」の罪で死刑判決を下し30日以内の執行を命じた。しかし、この時期がイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」にあたるため、死刑執行は数週間延期されていた。

 執行延期の背景には、前年末のサダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の処刑が、イスラム教最大の祝祭である犠牲際の初日に執行されたことで、イラク政府に対しイスラム諸国からの非難が集中した経緯がある。

 このことから、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)イラク首相は、ラマダン明けの祭り「イード・アル・フィトル(Eid-al-Fitr)」が終了する15日以前の元国防相の死刑執行に難色を示していた。(c)AFP/Andrew Gully