【10月19日 AFP】MLB、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は18日、オーナーを務めるジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)氏をはじめとした球団首脳陣と会談を行ったジョー・トーリ(Joe Torre)監督が、チームの提示したオファーを拒否したことを明らかにした。

 ヤンキースは年俸500万ドル(約5億7600万円)をベースに、ポストシーズンを勝ち抜いた際に各シリーズで100万ドルのボーナス、ワールドシリーズを制覇できれば1シーズン契約を延長するとしたオプションを盛り込んだ1年契約を提示したが、同監督と合意に達することはできなかった。

 1996年にヤンキースの監督に就任したトーリ監督は、就任1年目にワールドシリーズ制覇、1998年から2000年にかけて3連覇を達成するなど、監督就任12シーズンでチームの最多勝利記録を持つジョー・マッカーシー(Joe McCarthy)元監督に次ぐ1173勝を記録しているが、2001年にアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)、2003年にフロリダ・マーリンズ(Florida Marlins)の前にワールドシリーズで苦渋を飲まされており、ここ最近は地区シリーズ敗退が続いている。

 ヤンキースのランディ・レビン(Randy Levine)代表は、「我々はジョー・トーリを尊敬している。彼には自分自身で意志を決める権利があり、我々はその決定を尊重する」と語った。(c)AFP