【10月19日 AFP】(一部更新)ノーベル平和賞を受賞した「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate ChangeIPCC)」のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長が18日、地球温暖化に関する会議出席のため来日した。

 パチャウリ議長は記者会見で、IPCCのノーベル賞受賞は「われわれがこの問題に取り組まなければ平和と安定が脅かされるという事実に人々が気がついたことをはっきり示している」と述べ、技術力のある日本が温暖化対策で世界を主導するよう呼びかけた。

 また、気候変動対策に消極的な米国でも、国民や企業レベルでの環境対策導入が進んでいいることを指摘。時間はまだあるとの認識を示しつつ、「大気中の温暖化ガス濃度を現在のレベルに抑えなければ、悲劇的な結果となるだろう」と語った。

 パチャウリ議長は、日本政財界のリーダーや学者らをメンバーとして創設された「地球環境行動会議(Global Environmental Action)」が19日から2日にわたって主催する国際会議で基調演説を行う。(c)AFP