【10月17日 AFP】米フロリダ(Florida)州マイアミデード(Miami-Dade)地裁は15日、当時5歳の少女をワニが生息する沼地に投げ込んで死亡させたHarrel Franklin Braddy被告(58)に対し死刑判決を言い渡した。

 同地裁のLeonard Glick判事は、判決理由読み上げで「大人として子どもを猛獣から守るべき立場にありながら、被告は自身が猛獣のようにふるまった」と語った。

 16日の地元紙「マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)」(電子版)は犠牲となった少女の母親Shandelle Maycockさんの証言を掲載している。

 これによると、Maycockさんと娘のQuatishaちゃんは1998年11月、Maycockさんから交際を拒絶されたことに腹を立てたBraddy被告に自宅から拉致された。

 その後、同被告は2人を車でフロリダ州南部のエバーグレード国立公園(Everglades National Park)に連れて行き、Maycockさんを絞殺しようとしたが失敗。難を逃れたMaycockさんは助けを求めたが、Quatishaちゃんは同被告にワニが生息する沼地に投げ込まれ、2日後、遺体となって発見された。手足や内臓の一部は見つかっていないという。

  同被告に対しては、判決言い渡しに先立ち7月に行われた陪審でも殺人および殺人未遂で有罪評決が出ている。(c)AFP