【10月17日 AFP】米ポップシンガーのマドンナ(Madonna)は16日、これまで長期にわたって所属していたワーナー・ミュージック・グループとの契約を解消し、コンサート運営大手ライブ・ネーション(Live Nation)と、総額1億2000万ドル(約140億円)の新たな契約を結ぶと発表した。

 契約の内容や期間は明らかにされていないが、前週このニュースを報じた米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)によると、期間は10年間。ライブ・ネーションはマドンナのスタジオ・アルバム3枚の権利やコンサートツアーのプロモート権のほか、関連商品の販売権などを獲得。その見返りとして、マドンナ側は現金と株式を受け取るという。

 このような包括的な契約形態はほとんど前例がないが、音楽ダウンロードが一般的になりCDの売上げが伸び悩む現状において、収益源の拡大を目指す音楽業界では一般化していく可能性もある。

 マドンナは声明の中で、「音楽業界の中の枠組みは変化しており、私はアーティストとして、ビジネスウーマンとして、その変化の波に乗る必要がある。私の音楽をファンに届ける方法を限定したくないし、今回の契約により、その可能性は無限大に広がると信じている」と語っている。(c)AFP