【10月17日 AFP】サッカー欧州選手権2008(Euro 2008)予選・グループE。イングランド代表のDFジョン・テリー(John Terry)は、練習中に痛めている膝を悪化させたため現地17日に行われる同予選のロシア戦に欠場する見込みとなった。

 イングランド代表の主将を務めるテリーは膝の手術を必要とする状態にもかかわらず16日にはロシア戦への出場を明言したが、その数時間後には痛めた膝の状態では欠場が確かであるように見られた。13日に行われ勝利を飾った同予選のエストニア戦を膝の怪我で欠場したテリーは、試合の行われるロシア戦が行われるルジニキ・スタジアム (Luzhniki Stadium)の人工芝上での練習が終わりに差し掛かる頃にまた問題に直面した。試合に向け少なからずとも人工芝に対しての不安はあったが、テリーの怪我を軽くするようなことは少しも無かった。イングランド代表のスティーヴ・マクラーレン(Steve McClaren)監督は「テリーは明日の試合にほぼ確実に出場しない。彼の膝は練習が終わるに向け硬くなり、結局練習を全て終えることができなかった」と語り、事実上テリーが試合前までに回復する可能性が無いことを認め、イングランド代表はエストニア戦で怪我をしたアシュリー・コール(Ashley Cole)に続いて2人目の先発予定選手を最悪の時期に欠くことなった。

 エストニア戦でテリーの代役を務めたソル・キャンベル(Sol Campbell)がロシア戦も出場する可能性もあるが、ベテランDFが5日間で2試合をこなせるかという不安もあるためマクラーレン監督は右サイドバックにフィル・ネビル(Phil Neville)を据え、ミカ・リチャーズ(Micah Richards)をセンターバックで起用する事もあるだろう。

 勝利すれば本大会出場に大きく近づくこともあり、痛み止めをした上での出場を既に決めていたテリーは、膝の怪我に加え最近では足の親指や頬骨を骨折しながらも試合に出場し膝の手術が必要と知りながらも母国の為に自分が犠牲となることをいとわなかった。テリーは「近いうちに手術を受けなければならないだろう。問題はそれがいつかということだけ。浮いている小さな骨を取り除かなければならないが、前も言った通りに手術の1週間後には戻ってくる」と、早期回復を示唆した。

 テリーの怪我のショックから早急に立ち直らなければならないイングランド代表は、ロシア戦に勝利すれば本大会への出場をほぼ確実なものとし、もし引き分ければ11月21日に行われるクロアチア戦で引き分け以上の結果が必要になる。

 しかしながらロシア代表は9月に行われたイングランド戦をイングランドの本拠地ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で0-3と落とたことを未だに引きずっており、危機に瀕していることもあり攻撃的に来ると見られる。それでもイングランド代表にはいちかばちかの国際試合での経験を多く有している。前回大会の予選ではイングランド代表は同組で2位になったトルコとの壮絶な戦いを引き分けで終え本大会へ出場したが、テリーは同じようなことがモスクワでもできると信じ、「ここを乗り越えることは大きな成果になる。タフな戦いの場になるだろうし、観客はロシアの味方をし、先月戦った相手とはまるで違うようなチームになっているだろう。ウェンブリーでは負けているから躍起になっているだろう」と語った。(c)AFP/Angus MacKinnon