【10月12日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市は11日、同市内に4万人以上のホームレスが住み、依然として全米最大のホームレス人口を抱える都市になっているとの報告書を発表した。

 国と市が共同で設立したホームレス支援機関「Los Angeles Homeless Services Authority 、(LAHSA)」の報告書によると、人口約400万人のロサンゼルス市に住むホームレスは4万144人で、ロサンゼルス郡全域では人口1000万人中、7万3000人にのぼる。さらに、そのうち1万人が未成年、2万4505人が精神疾患、8453人が退役軍人、約7200人が家庭内暴力の被害者だという。

 LAHSAのRebecca Isaacs事務局長は、「状況は極めて深刻で、米社会の末端にあるホームレス問題に対してはやるべき課題が山積している」と指摘し、中でもロサンゼルスが抱えるホームレス問題が全米最大であることに変わりはないとの認識を示した。

 2年前に行われた前回の大規模調査では、同市のホームレスの人数を8万8000人と発表していたが、LAHSAは集計方法が変わったことから2つの統計は単純には比較できないとしている。(c)AFP