【10月5日 AFP】(一部更新)ロンドンの高等法院で開かれているダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の死因究明の審理は、3日目を迎えた4日、元妃が交際相手ドディ・アルファイド(Dodi Al-Fayed)氏に寄り添う姿をとらえた、事故直前の映像が公開された。

 パリのリッツホテル(Ritz)の裏口に設置されていた監視カメラがとらえた映像は7分間で、事故当日の1997年8月31日、運転手のアンリ・ポール(Henri Paul)氏を含む関係者がパパラッチ対策の打ち合わせを行っている間、出発を待つ元妃とドディ氏の姿を映し出している。

 ホテルの正面玄関では、ホテルの関係者が偽の車列を使ってパパラッチをおびき寄せようとしたが失敗、元妃とドディ氏の乗った車は出発直後、スクーターに乗ったパパラッチたちに追われることになった。

■運転手ポール氏は酔っていたか?

 審理ではまた、2人が出発する直前、ポール氏と見られる人物が待機していたパパラッチに手を振る様子が映った映像も公開された。

 前回までの審理では、事故当時に飲酒運転をしていたとされるポール氏が、事故の約2時間前にホテルのバーに向かうところを映した映像が公開されている。リッツホテルの警備責任者でもあったポール氏は、8月30日の午後7時に勤務が終わったが、勤務に呼び戻された。午後10時過ぎにバーに行き、アニス風味の食前酒を2杯注文したという。午後7時から同10時までの間に飲酒したかどうかは、定かではない。

 ポール氏は8月31日午前0時20分ごろ、2人を乗せてリッツホテルを出発、その後アルマ橋(Pont de l'Alma)の下を通るトンネルで事故を起こした。

■ドディ氏の父親は「陰謀説」を固く支持

 ドディ氏の父、モハメド・アルファイド(Mohamed Al-Fayed)氏は、事故は英女王エリザベス2世(Elizabeth II)の夫、フィリップ殿下(Prince Philip)と英情報機関によって計画された陰謀で、元妃とイスラム教徒との結婚を望んでいなかったのが理由だと主張している。

 同氏によると、ダイアナ元妃はドディ氏の子供を妊娠しており、またドディ氏はダイアナ元妃に結婚を申し込む直前で、婚約指輪を購入していた。

 またモハメド氏は、ポール氏の死後検出されたサンプルはすり替えられたもので、同氏は事故当時酒に酔っていなかったと主張している。

 審理は8日まで休会し、事故現場と関係個所の調査のためパリで再招集される。(c)AFP