【10月4日 AFP】4日、関西国際空港(Kansai International Airport)で、羽田発の日本航空(Japan AirlinesJAL)173便(ボーイング737-800型)が着陸する際、滑走路に機体後部が接触した。乗客乗員139人にけがはなかったが、この影響で同空港の滑走路1本が約1時間半にわたり閉鎖された。

 JALの発表によると、接触による損傷から航空機胴体を保護するテールスキッドと呼ばれる部品がわずかに損傷したという。着陸後、整備士が接触に気がついた。同機は直ちに総点検に回されたという。

 アジア最大の航空会社、JALでは近年、整備不良が原因とされる故障が多発、大きな打撃を受けた。一方で再生計画を進め、数千人規模の人員削減に取り組んでいる。

 テールスキッドは機体を保護するための部品で、今回の事件による危険性はないと同社は述べている。しかし専門家は、今回の事故は深刻ではないものの、頻繁に発生するものではないと指摘する。

 航空専門誌編集員によると、通常このような事故が発生するのは着陸時に強い向かい風があり、機首を上げる必要のある場合だけだという。

 現在国土交通省が情報収集にあたっており、必要な場合は接触原因を捜査するという。(c)AFP