【10月4日 AFP】(一部修正)米マイクロソフト(Microsoft)のビル・ゲイツ(Bill Gates)会長は2日、携帯音楽プレーヤーZuneの新モデルを発表し、Zuneの利用者が情報交換できるウェブサイトを準備中であることを明らかにした。マイクロソフトは、携帯音楽プレーヤー市場で人気となっているアップル(Apple)のiPodからのシェア奪取を目指す。

 マイクロソフトによると、来月販売が開始されるZuneの新モデルは、従来のトラックホイール式からタッチパネル式になり、ワイヤレスで家庭用コンピューターから音楽を取り込んだり、Zune同士で音楽のやり取りができるという。

 ゲイツ会長は「20年前、われわれは文書処理、表計算、プレゼンテーションを統合したソフトウェアに社運をかけ、人々の働き方を変えた。現在われわれは、ゲーム、音楽、ビデオなどのエンターテイメント分野に力を入れており、人々の遊び方を変えようとしている」と語った。

 マイクロソフトは3種類のZuneの新モデルを発売する予定。80ギガバイトのハードディスクと3.2インチのスクリーンをもつ250ドル(約2万9000円)の黒色タイプと、さまざまな色が選択できる4ギガバイトと8ギガバイトのフラッシュメモリー型。4ギガモデルは150ドル(約1万7000円)、8ギガモデルは200ドル(約2万3000円)となっている。

 昨年11月に30ギガバイトのZuneが発売されて以来、新型モデルの発売は今回が初めてとなる。

 米調査会社ジュピター・リサーチ(Jupiter Research)社のMichael Gartenberg氏は「(新モデルは)すばらしい進化だが、問題は消費者の心をつかめるかどうかだ。iPodは音楽プレーヤーを超え、文化的象徴になった。『格好いい』ことが重要だが、マイクロソフトはそのような印象をもたれていない」と語る。(c)AFP