【10月3日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンタモニカ(Santa Monica)の裁判所は2日、1994年の元妻らの殺害事件の民事裁判で有罪となったアメリカンフットボールの元スター選手、O・J・シンプソン(O.J. Simpson)被告に対し、同被告が所有する高級腕時計などを手放し賠償金の一部として遺族に譲渡するよう命じた。

 サンタモニカ高等裁判所のGerald Rosenberg判事は、シンプソン被告に対して、賠償金の一部にあてるためにロレックスの腕時計とスポーツビデオゲームの印税を、殺害された元妻ニコール・シンプソン(Nicole Simpson)さんの友人のロナルド・ゴールドマン(Ronald Goldman)さんの父親、フレッド・ゴールドマン(Fred Goldman)に譲渡するよう命じた。

 シンプソン被告はこれまで一貫して犯行を否定しており、1995年の刑事裁判では無罪となったが、ゴールドマンさんの遺族が起こした1997年の民事裁判では有罪となり、3350万ドル(約40億円)の賠償金支払い命令を受けた。

 腕時計の実際の評価価格は定かではないが、訴えを起こしたゴールドマン氏の弁護士によると5000ドル(約58万円)から2万ドル(約230万円)になると推定される。

 シンプソン被告は9月にネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で起きた強盗と誘拐事件で逮捕、起訴された。

 ホテルの客室に仲間とともに銃を持って押し入り、カジノのディーラー2人からスポーツ関連の記念品を強奪した罪に問われている。

 逮捕前の事情聴取でシンプソン被告は、記念品はもともと自分が所有していたもので、盗まれたものを取り戻しただけだと主張。武装していたとの嫌疑についても否定した。

 Rosenberg判事は、この事件でシンプソン被告の所有物と認められた記念品もすべてフレッド・ゴールドマン氏に譲渡するよう命じた。(c)AFP