【10月2日 AFP】次期大統領選挙への立候補が認められたペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)現大統領の再選が確実視されているパキスタンで2日、これに抗議するため野党議員約80人が一斉に議員辞職した。

 1999年のクーデータで政権を握ったムシャラフ大統領は、6日に投票が行われる大統領選に、陸軍参謀長の職を辞さないまま立候補した。大統領選は国会議員と全国の州議会議員による間接選挙で実施されるが、ムシャラフ大統領を支持する勢力が過半数を占めるため、大統領の再選は確実視されている。

 パキスタンの最高裁判所は9月28日、ムシャラフ大統領が陸軍参謀長を兼務したまま次期大統領選に立候補することは合憲との判断を下した。野党議員らは辞職により、この判断に異議を唱えるとしている。ムシャラフ大統領は、大統領に再選された場合11月15日までに陸軍参謀長職を辞職するとしている。

 反ムシャラフ派の民主主義回復連合(Alliance for the Restoration of DemocracyARD)の指導者Liaquat Baloch氏は「2日午前に国民議会(下院)まで行進し、議長に辞表を提出する」と語った。

 ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相と元クリケット選手のイムラン・カーン(Imran Khan)氏のグループもこの行動に参加するという。一方、ムシャラフ大統領と政権分担協議を行ったとみられるベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相率いるパキスタン人民党(Pakistan People’s PartyPPP)は行動をともにしていない。

 有力原理主義政党のイスラム協会(Jamaat-e-Islami)の指導者でもあるBaloch氏は、国会議員84人と州議会議員125人が辞職すると語っていた。

 これらの野党勢力は大統領選のボイコットを呼びかけおり、その狙いについてBaloch氏は「ムシャラフ大統領は不完全な選挙で選出された大統領として国内外に知られることとなる」と語った。

 カーン氏のスポークスマンは「現議会は軍事独裁者を支持してきた。国民の幸福は真の民主主義でしか得られない」と大統領派が多数を占める議会を批判するコメントを発表した。(c)AFP