【9月30日 AFP】(9月30日写真追加)ウクライナで30日、最高会議(議会)の繰上げ選挙の投票が始まった。親欧米派のビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)大統領と親ロシア派のビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)首相の対立による政治的混乱の収拾を図ろうとするもので、この3年間で3回目の国政選挙となる。

 ただし、20の政党が450議席を争う今回の選挙で過半数を獲得できる政党はないと見られ、選挙後の連立協議で再び政局が混乱する恐れもある。

 「オレンジ革命(Orange Revolution)」の主導者、ユーシェンコ大統領が名誉議長を務める「われらのウクライナ(Our Ukraine-People’s Self Defence)」と、もう1人の主導者、ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)元首相率いる「ティモシェンコ連合(Yulia Tymoshenko Bloc)」は、連立内閣をつくる方針を確認している。

 両党で過半数を獲得できれば、ヤヌコビッチ首相に代わり、ティモシェンコ元首相を首相に起用する方針だ。

 ただ、世論調査では、ヤヌコビッチ首相率いる「地域党(Regions Party)」がユーシェンコ大統領とティモシェンコ元首相による「オレンジ連合」を僅差で追っているため、その他17党のいずれかが議席を獲得することができれば、地域党が連立協議により政権をとる可能性もある。

 度重なる選挙と政局の混乱に、ウクライナ国民の大半は幻滅している。

 「『2つの悪のうちでましなほう』を選ぼうにも、今は『ましなほう』がいない。みんな同じだ」と東部ドネツク(Donetsk)の市場専門家は語る。

 投票は午前7時(日本時間午後1時)から午後10時(日本時間10月1日午前4時)まで行われる。

 一方、東部マリウポリ(Mariupol)の投票所では、女性警官が拳銃自殺を図った。警察によると、女性は自身の職務用拳銃数丁を使って自殺したという。選挙との関係はないとみられている。(c)AFP/Sebastian Smith