【9月22日 AFP】フィデル・カストロ(Fidel Castro)国家評議会議長(81)のインタビューを収録した番組が21日、キューバの国営テレビチャンネルで放映された。カストロ議長の映像が放映されるのは6月5日以来。

 放送の同日録画されたと発表された映像で、キューバ国旗の色である赤、白、青の配色の上下に身を包み車椅子に座ったカストロ議長は、話しぶりはゆっくりで声量も小さく、体力の衰えが感じ取られた。

 3か月前の前回のテレビ放送から、議長はさらにやせたように見え、毛髪とひげも一段と白さが目立っていた。

 収録は、昨年7月に手術を受けた後、療養生活を送る病院の病室と思われる部屋の中で行われた。

 キューバ政府は、カストロ議長の手術以後、海外の要人と映る議長の写真や映像を公表してきたが、議長は生身の姿としては一切公式の場に姿を現していない。

 カストロ議長の権限は手術の数日後に、「暫定的に」実弟のラウル・カストロ(Raul Castro)第1副議長に委譲したが、キューバ政府によると、カストロ議長は重要案件すべてについて報告を受けているという。

 公式の場に長らく姿を現してこなかったことで、カストロ議長の健康悪化説は急速に広まり、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)在住のキューバからの亡命者の間では過去数週間、議長の死亡説まで流れ始めていた。

 キューバ政府は繰り返しカストロ議長の容態が快方に向かっていると発表しているが、詳細については固く口を閉ざしてきた。過去数十年に何度かあった暗殺計画で事無きを得てきたカストロ議長は、手術直後に、自らの容態が「国家機密」として扱われる必要があると発言している。(c)AFP