【9月21日 AFP】国際五輪委員会(International Olympic Committee:IOC)は21日、2008年に開催される北京五輪聖火リレーの台湾通過問題について、中国と台湾の間で行われていた協議が双方で合意にならなかった為に聖火リレーが台湾を通過することはないと発表した。

 台湾のスポーツ大臣を務めるYang Jong-her氏は「台湾と中国で数か月間に渡り協議を行ったが、お互いに合意に至らなかったので聖火リレーは台湾には来ないでしょう。我々はこの結果を非常に残念に思っています」と声明を発表した。

 IOCは、聖火リレーの台湾通過問題に関する最終決定を現地時間9月21日の午前7時に設定していた。当初台湾側は、聖火リレーの通過する台北を第3国の都市と同等に扱うとしたことから聖火リレーの台湾通過を受け入れると思われていたが、中国側が聖火リレーの過程では五輪旗以外の旗を台湾国内で掲げないように要求したことで協議は再び暗礁に乗り上げた。

 インタビューに応じた台湾五輪委員会(Chinese Taipei Olympic Committee)の蔡辰威(Tsai Chen-wei)会長は、「我々は、当然の様にIOCの規則に従うでしょう。しかし、国民の感情をどの様にコントロールしたら良いでしょうか?国民は聖火リレーが台湾に来ることを歓迎していました」と語った。

 また、聖火リレーの台湾通過を巡る協議が決裂した理由についてYang Jong-her氏は「私たちは、積極的に聖火リレーを歓迎しようと努力していましたが、中国側が突如として私たちに要求を突き付けて来ました。それは中国がスポーツにおける活動でさえも台湾を抑えており、台湾を格下げしている明確な事実です」と語り、協議の決裂理由は中国側にあると強調した。

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