【9月20日 AFP】「コペンハーゲン国際フィルムフェスティバル(Copenhagen International Film Festival)」が20日から11日間にわたり開催される。現在、欧州の映画市場の大半は米国作品で占められているが、本年で5回目を迎える同映画祭は、欧州の作品に焦点を当てたものとなっている。

「米国作品に反対しているわけではないが、多くの作品が映画館に並んだ場合、米国作品が他を圧倒する。配給システムが強力だからだ」と映画祭のJanni Giese実行委員長は話す。「欧州作品は人々に忘れ去れるべきではないし、米国作品と同様に注目される価値がある」と考える同委員長は、この映画祭が欧州作品の多彩な側面を理解するきっかけになることを願っているという。

 映画祭のオープニング作品は、ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)米監督の『潜水服は蝶の夢を見る(The Diving Bell and the Butterfly)』。42歳で脳出血により身体の自由を奪われた、元ELLE誌編集長ジャン・ドミニク・ボービー(Jean-Dominique Bauby)氏の人生を綴った同名手記を映画化したもの。

 このほか会期中には、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン、トルコ、スカンディナビア半島の国々、イスラエルなどから出品された147作品が上映される。

 また、同映画祭の最高賞であるゴールデン・スワン(Golden Swan)賞を目指して、本年は以下の11作品が競い合う。

■『The Band’s Visit』(イスラエル/フランス)-Eran Kollrin監督
■『Hallam Foe』(英国)-デヴィッド・マッケンジー(David Mackenzie)監督
■『Mirush』(ノルウェー)-Marius Holt監督
■『Actresses』(フランス)-ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(Valeria Bruni Tedeschi)監督
■『Forfalskerne』(ドイツ/オーストリア)-ステファン・ルツォヴィツキー(Stefan Ruzowitzky)監督
■『To Love Someone』(スウェーデン)-Ake Sandgren監督
■『Under the Stars』(スペイン)-Felix Viscarret監督
■『Irina Palm』(ベルギー/ドイツ/ルクセンブルク/英国/フランス)-Sam Garbarski監督
■『Heartbeat Detector』(フランス)-Nicolas Klotz監督
■『Children』(アイスランド)-Ragnar Bragason監督
■『The Trap』(セルビア/ドイツ/ハンガリー)-スルダン・ゴルボヴィッチ(Srdan Golubovic)監督

 本年の審査委員長を務めるのはオーストリアの映画プロデューサー、カティンカ・ファラゴー(Katinka Farago)。2006年度はルーマニアのCorneliu Porumboiu監督の『12:08 East of Bucharest』がゴールデン・スワン賞を受賞した。

 会期中、脚本家のジャン・クロード・カリエール(Jean-Claude Carriere)に生涯功労賞が授与される。さらに、先日亡くなったスウェーデン人イングマール・ベルイマン(Ingmar Bergman)監督に敬意を払い、1963年作品『沈黙(The Silence)』が上映されるほか、フランス人ジャン・ルノワール(Jean Renoir)監督の『獣人("The Human Beast)』も上映される。(c)AFP