【キャリア】バイヤー:鴨志田康人さん
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【東京 18日 MODE PRESS】バイヤーの仕事はいつもリスクが伴う。いくら気に入って買っても、売れなければそのまま損になるからだ。商売では当たり前のことなのだろうが、ほめても損はしないジャーナリストとは厳しさが違う。
■ハズレ、圧倒的に多かった
日本のファッションを牽引したセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」でバイヤーを長く務めた鴨志田さんは、さらりとこう言う。「ハズレの方か圧倒的に多かった。3割打者なんてとても無理ですよ」。基本的にはギャンブルと同じ、そういう職種なのだという。
多摩美大の立体科でプロダクトデザインを学んだが、もともとのファッション好き。卒業後はビームスを経て、ユナイテッドアローズの創立メンバーとして参加。以後、メンズの重衣料を中心に、ブランドの企画やバイイングにかかわってきた。
■バイヤーの条件
バイヤーの条件は「まず、絶対に人に負けないくらい服が好きなこと」。最終的には主観で選ぶが、客が要求しているものをどれだけ判断に加えられるか、がポイントにもなる。「自分の中に人が二人いるようなもんですね」
判断のものさしはいくつもある。服の決まりごとに加えて、西洋の歴史、美術、時代状況……。それに自分の感性と客の目を足した複雑な方程式で最適の答えを見つける。ただし正解かどうかの答えは客にゆだねられている。
■その時代のカルチャーや感性の大きな要素を発見
ユナイテッドアローズは、トラディショナルな要素を根底に置きながら、新しい方向を探ってきた。「ある一定の価値を感じて長く着られるような服」が基準だが、時代を反映して少し先取りするような部分は欠かせない。今と過去を交錯させる微妙な舵取りになり、「知れば知るほど、分からなくなる」。だが、脂汗を流しながらも答えを見つける作業も、服が好きなら「興味がつきなくて」、結局は楽しいのだという。
そして、「見つけた!」という時の楽しみは、ほかには換えがたい。いい服を見つける、ということは、単に服だけのことではなくて、その時代のカルチャーや感性の大きな要素を発見することでもあるからだ。
「だから、辞めようなどと思ったことは一度もなかったですね」(c)MODE PRESS
■ハズレ、圧倒的に多かった
日本のファッションを牽引したセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」でバイヤーを長く務めた鴨志田さんは、さらりとこう言う。「ハズレの方か圧倒的に多かった。3割打者なんてとても無理ですよ」。基本的にはギャンブルと同じ、そういう職種なのだという。
多摩美大の立体科でプロダクトデザインを学んだが、もともとのファッション好き。卒業後はビームスを経て、ユナイテッドアローズの創立メンバーとして参加。以後、メンズの重衣料を中心に、ブランドの企画やバイイングにかかわってきた。
■バイヤーの条件
バイヤーの条件は「まず、絶対に人に負けないくらい服が好きなこと」。最終的には主観で選ぶが、客が要求しているものをどれだけ判断に加えられるか、がポイントにもなる。「自分の中に人が二人いるようなもんですね」
判断のものさしはいくつもある。服の決まりごとに加えて、西洋の歴史、美術、時代状況……。それに自分の感性と客の目を足した複雑な方程式で最適の答えを見つける。ただし正解かどうかの答えは客にゆだねられている。
■その時代のカルチャーや感性の大きな要素を発見
ユナイテッドアローズは、トラディショナルな要素を根底に置きながら、新しい方向を探ってきた。「ある一定の価値を感じて長く着られるような服」が基準だが、時代を反映して少し先取りするような部分は欠かせない。今と過去を交錯させる微妙な舵取りになり、「知れば知るほど、分からなくなる」。だが、脂汗を流しながらも答えを見つける作業も、服が好きなら「興味がつきなくて」、結局は楽しいのだという。
そして、「見つけた!」という時の楽しみは、ほかには換えがたい。いい服を見つける、ということは、単に服だけのことではなくて、その時代のカルチャーや感性の大きな要素を発見することでもあるからだ。
「だから、辞めようなどと思ったことは一度もなかったですね」(c)MODE PRESS