サウジアラビアでラクダ版「狂牛病」? ラクダが短期間に大量死
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【9月11日 AFP】サウジアラビアではこの1か月の間に、ラクダ数千頭が飼料のフスマが原因とみられる死を遂げており、政府による対策の遅れに関係者の怒りが集中している。ラクダの本来の飼料は大麦だが、最近の価格高騰により、フスマが代替飼料として与えられている。
アラビア半島の砂漠の住民にとって、祖先の遊牧民の生活の記憶と深くつながるラクダはなくてはならない動物だ。今回のラクダの大量死で数百万ドルを失った飼育業者もおり、政府の担当閣僚に対する責任論も高まっている。
関係者からの非難の声を受けて農業省は、ラクダの死骸から試料を取り、フランスの研究所に調査を依頼。6日には予備検査の結果として、問題のフスマから毒性のある菌類が検出されたことを明らかにしている。検査の正式結果は追って発表されるという。農業省の獣医は、「フスマの保存方法に問題があるのではないか」としている。
ラクダが原因不明の大量死を遂げる事件は、首都リヤド(Riyadh)から南に400キロのWadi al-Dawasserで最初に発生。その後各地に広まった。地元紙はこれを「国民的悲劇」と表現した。
体の頑丈さと強い回復力で知られ、「砂漠の船」とも呼ばれるラクダだが、今回の事件では大量死に歯止めがかからない。
専門家が地元経済紙に語ったところによると、原因不明の病気にかかったラクダは身体の動きを制御できなくなり、脳内出血を起こして体が完全に麻痺して死に至る。
被害が最も大きいWadi al-Dawasserでは11日、新たに23頭が死亡した。地元紙は、砂漠に散乱する腐乱した写真を毎日のように掲載している。
農業省は、大量発生が始まって2週間後にようやく2000頭の死亡を発表したが、その直後に2500頭に訂正した。しかし、地元紙の報道に基づきAFPが集計したところによれば、これまでに少なくとも5000頭が死亡。さらに数千頭が体調を崩しているとみられる。国内のラクダの頭数は、2005年の段階で86万2000頭。
アブドラ国王(King Abdullah)は8月中旬、ラクダを失った国民に1頭あたり4000リアル(約12万円)の補償金を支払うよう命令。しかし、飼育業者それではきわめて不十分と主張している。
国防副大臣はラクダを失った飼育業者に対し、自ら所有する300頭のラクダを提供することを明らかにしている。
地元紙Al-Watanに掲載された飼育業者の投書によると、これほど大規模ではないものの、類似した集団死亡事件は12年前にも発生していたという。フスマ飼料の輸入業者は今回のケースと同じ。この事件の際にはドイツとエジプトでフスマの検査が行われたが、結果は公表されなかったという。
当面、影響を被るのは9月後半に予定されているラクダのコンテストで、中止される可能性も出てきた。(c)AFP/Habib Trabelsi
アラビア半島の砂漠の住民にとって、祖先の遊牧民の生活の記憶と深くつながるラクダはなくてはならない動物だ。今回のラクダの大量死で数百万ドルを失った飼育業者もおり、政府の担当閣僚に対する責任論も高まっている。
関係者からの非難の声を受けて農業省は、ラクダの死骸から試料を取り、フランスの研究所に調査を依頼。6日には予備検査の結果として、問題のフスマから毒性のある菌類が検出されたことを明らかにしている。検査の正式結果は追って発表されるという。農業省の獣医は、「フスマの保存方法に問題があるのではないか」としている。
ラクダが原因不明の大量死を遂げる事件は、首都リヤド(Riyadh)から南に400キロのWadi al-Dawasserで最初に発生。その後各地に広まった。地元紙はこれを「国民的悲劇」と表現した。
体の頑丈さと強い回復力で知られ、「砂漠の船」とも呼ばれるラクダだが、今回の事件では大量死に歯止めがかからない。
専門家が地元経済紙に語ったところによると、原因不明の病気にかかったラクダは身体の動きを制御できなくなり、脳内出血を起こして体が完全に麻痺して死に至る。
被害が最も大きいWadi al-Dawasserでは11日、新たに23頭が死亡した。地元紙は、砂漠に散乱する腐乱した写真を毎日のように掲載している。
農業省は、大量発生が始まって2週間後にようやく2000頭の死亡を発表したが、その直後に2500頭に訂正した。しかし、地元紙の報道に基づきAFPが集計したところによれば、これまでに少なくとも5000頭が死亡。さらに数千頭が体調を崩しているとみられる。国内のラクダの頭数は、2005年の段階で86万2000頭。
アブドラ国王(King Abdullah)は8月中旬、ラクダを失った国民に1頭あたり4000リアル(約12万円)の補償金を支払うよう命令。しかし、飼育業者それではきわめて不十分と主張している。
国防副大臣はラクダを失った飼育業者に対し、自ら所有する300頭のラクダを提供することを明らかにしている。
地元紙Al-Watanに掲載された飼育業者の投書によると、これほど大規模ではないものの、類似した集団死亡事件は12年前にも発生していたという。フスマ飼料の輸入業者は今回のケースと同じ。この事件の際にはドイツとエジプトでフスマの検査が行われたが、結果は公表されなかったという。
当面、影響を被るのは9月後半に予定されているラクダのコンテストで、中止される可能性も出てきた。(c)AFP/Habib Trabelsi