【9月11日 AFP】イラクで2月にドイツ人母子が拉致され、その後母親が解放された事件で、犯行グループが11日、インターネット上に人質殺害を予告するビデオを掲載した。

「正義の矢(Arrows of Righteousness)」を名乗るイスラム武装集団は2分44秒にわたるビデオの中で、「アフガニスタンに駐留するドイツ軍が10日以内に撤退しなければ、人質ののどを子羊のように切り裂く」としている。具体的な撤退要求期日は不明。

 ビデオにはシナン・クラウゼ(Sinan Krause)さん(20)と7月10日に解放された母親のハネローレ・クラウゼ(Hannelore Krause)さんが映し出され、さらに、彼女を解放したのは「イスラム教に改宗したから」だと述べている。

 2人は2月6日、バグダッド(Baghdad)のハネローレさんの自宅から武装集団によって拉致された。

 武装集団は3月、アフガニスタンに駐留するドイツ軍3000人が10日以内に撤退しなければ2人を殺害すると予告。その後、期限を延長し、4月には衰弱したハネローレさんが涙を流してドイツ政府に救出を求め、夫との再会を懇願する様子を撮影したビデオを公開した。

 ハネローレさんはイラク人医師のMohamed Al Tornachiさんと結婚し、約40年前からイラクに住み、Um Mazinというイラク風の名前を名乗っていた。

 息子のシナンさんはイラク外務省に勤務し、拉致の数か月前に結婚したばかりだった。 (c)AFP