【9月6日 AFP】(一部更新)米アップル(Apple)は5日、「iPod」の新製品「iPod touch(アイポッド・タッチ)」を発表するとともに、売れ行きが好調な「iPhone」の値下げを表明した。年末商戦に向け、商品ラインの見直しを行った。

■無線LANで楽曲を直接購入

 iPod touchは、アップルのウェブブラウザSafariとワイヤレスアンテナを標準搭載し、アクセスポイントからの無線LAN接続が可能。グーグル(Google)やヤフー(Yahoo)の検索システムに加え、ユーチューブ(YouTube)の閲覧にも対応している。

 アップルの配信サービス「iTunes Store」の楽曲を無線LAN経由で直接ダウンロード購入する「iTune Wi-Fi Music Store」が利用でき、従来のiPodのようにパソコンにつなぐ必要はない。

 価格は、8GB(ギガバイト)モデルが299ドル(約3万4000円)、16GBモデルが399ドル(約4万6000円)で、今月末から全米で発売が開始される。英語以外の複数言語にローカライズされ、世界市場で販売するアップル新製品の第一弾となる。

■コーヒーショップとも提携

 アップルはまた、iPod touchの無線LAN接続をめぐって、米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)との提携を発表した。スターバックス各店舗でiTune Wi-Fi Music Storeへのワイヤレス接続が可能になる。

 ユーザーがスターバックスの店舗に近づくと、iPod touchやiPhoneの画面上に特別なアイコンが表示され、店内で流れている曲を1曲99セント(約100円)で購入することができるという。

■既存商品もモデルチェンジ

 一方、既存のiPodは「iPod classic」と名前を変更し、今後80GBと160GBの2モデルを発売する。 

 マッチ箱サイズの「iPod shuffle」の新色や、人気の高い「iPod nano」の新製品も発表した。新バージョンのiPod nanoは、ビデオ再生やゲームに対応し、4GBモデルが149ドル(約1万7000円)、8GBが199ドル(約2万3000円)を予定している。

 また、iPhone(8GBモデル)は200ドル値下げして399ドル(約4万6000円)とした。(c)AFP