【9月4日 AFP】イラクの旧フセイン政権の犯罪を裁く高等法廷のAref Shaheen裁判長は4日、1988年のクルド人虐殺(アンファル作戦)事件の裁判の控訴審で、「ケミカル・アリ」の異名を持つ元国防相のアリ・ハッサン・マジド(Ali Hassan al-Majid、66)、Sultan Hashim al-Tai元国防相、作戦の副指揮官だったHussein Rashid al-Tikritiの3被告の死刑が確定したことを発表した。今後30日以内に刑が執行される。

 3被告に対しては、6月24日の1審で死刑判決が言い渡されていた。

 アンファル作戦では、クルド人の独立闘争を厳しく弾圧するフセイン政権により、民間人約18万2000人が殺害され、4000の村が爆弾攻撃、国外追放、化学兵器による攻撃などを受けて壊滅状態に陥った。

 クルド人虐殺事件裁判の全6被告のうち、最後に判決言い渡しを聞いたマジド被告は退廷時、「神に感謝する」と一言だけ語った。

 高等法廷が裁く旧フセイン政権の犯罪は、アンファル作戦が2件目。今回死刑が確定した3被告は、1991年のシーア派住民蜂起の弾圧をめぐって人道に対する罪に問われており、8月21日に公判が始まったばかりだが、死刑執行によって訴因は取り下げられる。(c)AFP/Salam Faraj