【9月3日 AFP】世界中で懸念されている地球温暖化の影響は、「地図」の世界にも及んでいるようだ。「タイムズ世界地図帳(The Times Comprehensive Atlas Of The World)」の最新版では、気候変動によって地形に変化がもたらされたために、大幅な変更を加えなければならなかった。同地図帳の編集長が2日、明らかにした。

 地図製作者らは地勢の変更を反映するために、海岸線を描き直したり、土地の種類を分類し直したりしなければならなかった。アフリカのチャド湖(Lake Chad)も対象の1つで、1963年当時の大きさの5%にまで縮小した。

 前版の「タイムズ世界地図帳(第11版)」は2003年に発行されている。

「環境災害が起こっているという事実を文字通り『見る』ことができる」と英国で発行されている同地図帳の編集長ミック・アシュワース(Mick Ashworth)氏は語る。

「近い将来、有名な地勢が本当に永遠に消えてしまうかもしれない。バングラデシュ(Bangladesh)のように、土地の輪郭は変わりつつある。海面は毎年約3ミリずつ上昇しており、これが海岸線に奇妙な影響を与えている」

 かんがいシステムによって変化したものもある。中央アジアのアラル海(Aral Sea)がその1例で、綿花栽培のために取水され、ここ40年で大きさは4分の1に縮小してしまった。

 「タイムズ世界地図帳」の初版は1895年に発行された。次に発行される第12版に至るまでに、3500の名称変更を含む約2万か所に変更が加えられた。この地図帳には社会的、人口動態的情報も含まれている。(c)AFP