【9月2日 AFP】コロンビア政府と同国左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(Revolutionary Armed Forces of ColombiaFARC)」の人質交換の実現を目指して同国訪問中のウゴ・チャベス(Hugo Chavez)ベネズエラ大統領が1日、ゲリラ側の弁護人と面会した。

 同大統領が面会したのは、釈放されたばかりのロドリゴ・グランダ(Rodrigo Granda)FARC「外務相」の弁護人と、現在米国で収監中のFARC指導者、シモン・トリニダッド(Simon Trinidad)の弁護人。FARCが拘束している人質45人と、コロンビア政府が拘束しているFARCメンバー500人の交換をめぐる議論が続けられる中で、両弁護人との面会が行われた。

 FARC側が拘束している人質の中には、フランスとコロンビアの国籍を持つ政治家、イングリッド・ベタンクール(Ingrid Betancourt)氏や、麻薬撲滅活動の最中に拘束された米国人3人が含まれている。一方、政府側が拘束しているFARCメンバー500人の中には、2004年に米国に引き渡されたトリニダッドが含まれる。

 弁護士のRamiro Orjuela氏によると、チャベス大統領は、米国で収監されているFARCメンバーは、人質交換交渉に関連する「最も難しい問題の1つ」だと語ったという。

 8月31日にコロンビアのアルバロ・ウリベ(Alvaro Urine)大統領と会談したチャベス大統領は、会談終了後に「FARCの代表者をベネズエラに招き、彼らに人質の交換や解決の意思がある場合には、その方法について協議する。この考えに、ウリベ大統領も賛成している」と語っていた。

 ウリベ大統領は6月、FARCが拘束している著名な人質が解放されることを期待して、収監中のFARCメンバー150人を釈放した。グランダ「外務相」もその際に釈放されたが、FARC側は人質の解放を拒否した。

 その数週間後、FARCの人質となっていたコロンビア人議員11人が、同勢力の手によって射殺された。

 長引く人質問題の仲介役を務めるチャベス大統領によれば、フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarcoxie)大統領がチャベス大統領に対し、FARCとの協議時にベタンクール氏が現在も生存していることの証明を得るよう要請したという。(c)AFP