【8月30日 AFP】イラクの旧アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所におけるイラク人被収容者虐待事件で訴追されていた唯一の米軍高官、スティーブン・ジョーダン(Steven Jordan)陸軍中佐(51)に対し、事件の焦点となった虐待行為などの重い罪に関しては29日、評決どおり無罪判決が言い渡された。

 一方、命令違反のみは有罪とされたが処分は懲戒にとどまり、同事件の裁判は、収容者を虐待した兵士らを指揮監督する立場にあった高官には、禁固刑が科されることなく幕を閉じた。

 ワシントンD.C.北郊のメリーランド(Maryland)州フォートミード(Fort Meade)にある陸軍基地で開かれた軍法会議では、ジョーダン中佐が2004年春に同僚に宛て、虐待事件に関する電子メール2通を送信したことについて、事件について他者に口外しないとの命令に違反したとして、同中佐に対して有罪が言い渡された。一方、同時に問われた収容者虐待や職務怠慢などそのほか3件の罪については無罪の判決が下された。

 命令違反については、最高5年の禁固刑の可能性もあったが、検察側は懲戒処分と一か月分の給料に相当する7200ドル(約84万円)の罰金を求刑するにとどまった。(c)AFP/Fanny Carrier