【8月29日 AFP】中国の主要サイトで仮想警官がインターネットのパトロールを開始、ユーザーに対し監視を受けていると警告する。29日付の中国国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が報じた。

 北京(Beijing)に拠点を置く主要13ポータルサイトでは9月1日から、男女の警官が制服姿で敬礼する「北京インターネット警察(Beijing Internet Police)」の画像が30分ごとにコンピューター画面に現れ、国家分断の扇動、迷信を広める行為、賭博、詐欺、ポルノの監視に当たる。

 チャイナ・デーリーは「公益を害し社会秩序を乱す情報を消し去るのがわれわれの務めだ。仮想警官は職務を忠実に実行し、ネット市民の声に耳を傾けユーザーを守ってくれる」とする公安当局のインターネット監視副責任者のコメントを紹介した。

 ユーザーがサイバー警察の画像をクリックすると、インターネット監視センターにつながり、怪しい行為を通報することもできるという。

 同紙によると、中国のサイバー警察は前年、南部の都市深セン(Shenzhen)を拠点とするポータルサイトで最初に登場した。当局はユーザーに安心感を持ってもらうのが目的だとするが、中国のインターネット利用制限に対する新たな批判材料となるのは必至だ。

 国境なき記者団(Reporters Without Borders)は2月、世界各地の抑圧政権が新技術と昔ながらの人海戦術を使い、インターネットを制限する動きを、中国が先導していると批判。中国については「膨大な量のインターネット監視装置を使い、密告者とサイバー警察を動員している。中国が政治的影響力を強める中、検閲と監視に基づく同国のインターネットモデルが他国にも及ぶ日がいつか来るかもしれないとの懸念が浮上している」と指摘していた。(c)AFP