【8月28日 AFP】全米で法的に禁止されている闘犬を行い、数匹の犬を殺害したとして起訴されていたNFLアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)のQBマイケル・ヴィック(Michael Vick)は27日、バージニア州リッチモンドの連邦裁判所で正式に検察官との司法取引に応じ罪を認めた。またヴィックの弁護士を務めるBilly Martin氏は、判決は12月10日に下されると裁判所の外で待つ報道陣に明かした。

 ヴィックは闘犬の開催および闘犬での賭博を行う計画に関わったとして、最高で禁固5年の刑を科せられることになるが、裁判所文書によると検察官は1年から1年半の禁固が妥当だとしている。すべては判決は裁判官の手にかかっている。

 ヴィックは24日、司法取引に従い、闘犬で勝つことができなかった6から8匹の犬の殺したことを認め、溺死させたり首をつったりという陰惨な犬の殺害方法は米国全土を震撼させた。連邦裁判所にある司法取引文書によると、ヴィックは闘犬へ出資はしたが金銭を賭けてはいないとしている。

 ヴィックに対しNFLのコミッショナーを務めるロジャー・グッデル(Roger Goodell)氏は24日、「君の認めた行為は違法なだけでなく、残虐で非難されるべきものだ。チームとNFLとファンは皆、このことで傷ついた」と依然として追って通知があるまで無給で無期限の出場停止のままである旨を伝えた。

 ヴィックは溢れる才能で人気を集め、2005年にファルコンズと当時のNFL史上最高額の1億3000万ドル(約150億円)で10年契約を結んだ。契約金はヴィックに最低3700万ドル(約43億円)を保障していたが、今回の騒動でチームは契約金の一部を取り戻すことになるであろう。(c)AFP