【8月27日 AFP】フランスとイタリアの共同研究チームが、ワイン用ブドウ品種のゲノム(全遺伝情報)の完全解読に成功し、26日付の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。

 果実をもつ農作物でゲノムが解読されたのは初めて。植物では、イネ、シロイヌナズナ、ポプラに続いて4番目となる。

 研究チームは、仏ブルゴーニュ地方の赤ワインの主要品種であるピノ・ノワール種(Pinot Noir)の系統のブドウを分析した。その結果、ピノ・ノワール種では、香りに関係する遺伝子がゲノム解読ずみの他の植物より2倍多いことが分かった。これは、ワインの香りがゲノムレベルで生成されている可能性を示唆しているという。

 また、過去2万年の植物の遺伝進化の過程についても、重要な発見があったとしている。

 今回の研究結果は、遺伝子操作によってワインの風味を増したり、病気に強いブドウを開発するなどの活用が期待され、ワイン業界の注目を集めている。(c)AFP/Marlowe Hood