【8月26日 AFP】駐カブール(Kabul)韓国大使は25日、アフガニスタン国内で約5週間前に拉致された韓国人人質19人の解放をめぐり、韓国の交渉団とイスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)が緊密に連絡を取り合っていると語った。

 一方、タリバンのYousuf Ahmadi報道官は「韓国側と電話で連絡を取っているが、新たな進展はなく、交渉は継続中」と語り、アフガン・イスラム通信(Afghan Islamic PressAIP)による、「交渉はすでに合意に達し、26日にも人質が解放される」との報道を否定した。

 韓国外交通商省は、同報道に対するコメントを拒否している。

 パキスタンに拠点を置く民間情報提供機関のAIPは25日、タリバンが、アフガニスタン駐留韓国軍部隊の早期撤退と引き換えに、人質を解放することで合意したと報じた。

 同通信が消息筋の話として伝えたところによると、、韓国政府、サウジアラビア政府およびタリバンの代表者が26日にガズニ(Ghazni)で合意内容の詳細を明らかにするとしている。

 同通信はまた、韓国政府は数週間以内にアフガニスタン駐留韓国軍部隊と、アフガニスタン国内で活動しているキリスト教宣教師の撤退を発表すると伝えた。

 AIPの報道について、アフガニスタンの関係当局もコメントを拒否している。(c)AFP