【8月30日 AFP】故ダイアナ元妃(Princess Diana)を慕う「ダイアナ・マニア」の数は、時間の経過とともに減りつつあるものの、英国人はいまだにダイアナ妃の思い出を残すことに熱心だ。

「ダイアナ・コレクター」たちは、ダイアナ・ブランドの人気が現在も続いていると信じている。「元妃の死後、うちの店の棚は数日で空っぽになりました。長い間売れなかったものまで売れたんです。何でも売れました」と話すのは、記念品の販売店London’s Hope and GloryのJohn Pym氏。「ダイアナ元妃は最高のスーパースターです。今後もコレクターの注目の的でしょう。単なる王室の一員というレベルを越えた人気です」

 マーガレット・タイラー(Margaret Tyler)さんのようなファンは、2000個から3000個の「ダイアナ・グッズ」を所持している。

■いまも人々の興味をかき立てる、ダイアナ元妃

 チャンネル4(Channel 4)が6月、事故直後のダイアナ元妃の映像を含むドキュメンタリー番組の放送を計画すると、その後同テレビ局には、数百件にのぼる抗議電話が殺到した。

 元妃の2人の息子、ウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Henry)も、母親の人生と思い出に対する冒涜だとして、放送中止を要請した。

 2006年にはイタリアの雑誌が、つぶれたベンツの横で酸素吸入を受けている元妃が写った写真を公開。英国メディアから、同様の怒りが噴出した。

 だが、ダイアナ元妃が「踏み込んではならない聖域」、あるいは「誹謗中傷を受けない存在」だというわけではない。

 没後10周年を迎えるにあたり、元妃に関する15冊の本が出版された。その大半は思い入れたっぷりの伝記だ。そのほか、元妃のファッションセンスを図解した本、1997年8月31日にパリのアルマ橋(Pont de l’Alma)で元妃の命を奪った事故に関する数々の疑問を解明しようとした本もある。

「15冊の本全部が爆発的に売れるとは思いません」と、書籍小売大手ウォーターストーンズ(Waterstone’s)のピーター・サクストン(Peter Saxton)氏は語る。

 ダイアナ妃の肖像をあしらった土産物の売り上げは激減しつつも、その販売自体はいまだに続けられており、また同妃とゆかりのある地を訪ねる「巡礼者」は後を絶たない。

 ロンドンのハイドパーク(Hyde Park)にある故ダイアナ妃記念噴水には年間100万人が訪れ、同妃が15年間を過ごしたケンジントン宮殿(Kensington Palace)にも年間30万人が足を運ぶ。

 ダイアナ元妃が埋葬され、またその生家があるオールスロープ(Althorp)も、一般公開されている。

 生きていれば46歳の誕生日となった今年7月1日には、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で追悼コンサートが行われ、6万3000人が来場。コンサートの模様は世界中に中継され、5億人が視聴したとされている。(c)AFP