【東京 23日 上間常正】イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)メンズの08年春夏コレクションのテーマは、「風」。優しくさわやかだが、時には強烈な風は、閉塞した空や大地、海を駆け抜ける。そんなイメージをさまざまに織り込んだ素材や柄が見る目をひきつける。特に、八丈島の海で採取したという黒潮の深いブルーと、伝統の絹織物「黄八丈」の輝く黄色の色彩が印象的だ。 ■「風」を織り込んだデザイン  風がもたらしたキーワードは、自然環境、カーボンニュートラル、海、砂漠、帆……と多彩だ。天気図を織り柄にしたブルゾン、海で暴れまわる海賊が着ていたようなシャツやパンツ。ヨットの帆のような素材のパーカは、二重の生地を曲線で切り開く手法で風をはらむイメージを表現している。  A-POCの手法を使った一体成型によるメッシュのニットなど、今回はA-POC INSIDEの服も多彩に展開されている。 ■八丈島の自然と伝統をデニムに  デニムシリーズ「A-POC GALAXY」では、今回は《黄八丈ギャラクシー》と題されたシリーズの青と黄色が売り物だ。青は、実際に八丈島の海に潜り、黒潮の流れの海中に生地見本を持ち込んで海の色と見比べたという。  また黄色は、黄八丈の染めに使われているイネ科のコブナグサを使い、今もこの技を受け継ぐ八丈島の工房に依頼して染めたシルク糸を使った。その黄金のような色彩と黒潮のブルーの対比が独特の効果を生んだ。この2色の採取の様子を撮影したビデオも幻想的で美しい映像作品となった。  10月に開かれる08年春夏パリ・コレクションでは、同じ風をテーマにして、レディース作品とともにメンズ、FĖTEと、イッセイミヤケの3ブランド合同のショーが開かれる。(c)MODE PRESS 関連情報