【8月23日 AFP】チベットでは「鳥葬」が最も一般的な遺体の処理方法となっている。人里離れた高原に運ばれた遺体は、Rogyapasと呼ばれる専門の職人によって細かく刻み、砕かれ、ハゲタカなどの鳥類に分け与える。

 一般人の葬儀の場合、昔は川に流す水葬が通例だったが、800年代に仏教がチベットに伝わってからは、「鳥葬」が遺体の処理方法の主流になった。火葬の習慣は僧侶と高僧の葬儀に限られる。「鳥葬」は現在、謎に包まれたチベット文明から生まれた興味深い社会慣習のひとつとされている。(c)AFP