【8月20日 AFP】インド洋の島しょ国モルディブで行われた、英国型の議会制か米国型の大統領制かを決める国民投票で19日、在任中の大統領が勝利を宣言した。今回の投票は、1978年より30年近く在任しているマウムーン・アブドル・ガユーム(Maumoon Abdul Gayoom)大統領(69)に対する信任投票でもあった。

 ガユーム大統領は「モルディブ国民の信任に感謝する。国民が私に託した改革計画を実効するためまい進するのみだ」と報道陣に語った。

 野党モルディブ人民主党(Maldivian Democratic PartyMDP)は投票結果に疑問を呈しているが、同大統領はその主張を一蹴、かわりに両党の団結を訴えた。

 K.D. Ahmed Manik選挙管理委員長によると、今回の投票では有権者のうち約61%が、野党が推進する英国型の議会制よりも、ガユーム大統領が支持する米国型の大統領制を選択したと推測されるいう。

 また、同選挙管理委員長は、一部の投票用紙をめぐって問題が起きているため、正式な開票結果は23日まで発表されないと述べた。(c)AFP/Mel Gunasekera