【8月19日 AFP】カザフスタンで18日、下院選挙の投票が行われた。ヌルスルタン・A・ナザルバエフ大統領(Nursultan Nazarbayev)率いる与党ヌルオタン(Nur Otan)が88%の得票率で圧勝、全議席を独占した。19日、中央選挙管理委員会(Central Election Commission)が発表した。

 野党Social Democratic Partyとより穏健派のAk-Jolの得票率はそれぞれ4.62%、3.27%と、いずれも議席獲得に必要な7%を上回ることができなかった。5月の憲法改正で政府が掲げていた少数派の意見も取り入れるという目標に反する選挙結果となった。

 選挙の正当性については今後、欧州安保協力機構(Organisation for Security and Cooperation in EuropeOSCE)が評価することになっている。

 憲法改正により下院の議席数が増やされたため、当局者らの間では野党が少なくとも数議席を獲得するとみられていた一方、議席獲得に必要と定められた7%という最低得票率は、発足間もない野党にとって不当に高い設定だとの批判も出ていた。また、憲法改正でナザルバエフ大統領の再選が無制限で認められたことにも批判が集まっている。

 1991年に旧ソ連から独立して以来、同国で実施された選挙や国民投票をOSCEが「自由かつ正当」と評価したことは一度もない。憲法を改正した理由の一部には、OSCEの議長国を務めたいという同国の意向もあるとみられる。

 下院全107議席のうち98議席が今回の総選挙で選ばれ、残りの9議席はAssembly of the Peoples of Kazakhstanによって指名される。(c)AFP