【8月19日 AFP】06サッカーW杯の決勝で元フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏から頭突きをされたイタリア代表のマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)は18日、以前の発言とは異なりジダン氏の姉を「売春婦」呼ばわりにしていたことを明らかにした。

 以前からジダン氏に言った言葉の内容については詳しい言及を避けてきたマテラッツィは、20日に発売されるイタリアの雑誌「TV Sorrisi e Canzoni」に対して発言の詳細を明らかにしている。

 06サッカーW杯の決勝でジダン氏は、延長後半にマテラッツィの胸元に頭突きをして退場処分を受け、フランス代表はPK戦の末イタリアに敗れている。

 フランスとの決勝戦では前半19分に同点ゴールを決め、1-1で迎えたPK戦でも冷静にPKを沈めてイタリア代表を通算4度目のW杯制覇に導いているマテラッツィは、以前「俺はジダンのシャツをほんの数秒間だけ掴んだ。するとジダンは振り返り俺の頭からつま先までを無礼に眺めて『そんなにシャツが欲しいのなら試合が終わった後にいくらでもくれてやるよ』と言ったんだ。だから侮辱的な言葉を返した。それが全てさ」とシャツについて言及し、今回とは異なる発言をしていた。 

 06サッカーW杯を最後に現役を引退したジダン氏は、マテラッツィの発言は母親と姉に関する個人的なことだったと語っている。

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