【8月18日 AFP】北キプロスからイスタンブールに向かっていたトルコの航空会社アトラスジェット(Atlas Jet)の旅客機が18日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を名乗る2人組の男にハイジャックされ、トルコ南西部アンタルヤ(Antalya)の空港に緊急着陸した。

 この旅客機には乗客136人乗員6人が乗っていたが、乗客のほとんどは着陸時に脱出し、現在機内にはハイジャック犯と乗客数人および乗組員が残されているとみられる。犯人たちは米国に抗議するためのハイジャックだと主張しており、イランかシリアに向かうよう要求しているという。

 同空港に着陸したのは、イランに向かうよう要求する犯人に対し、操縦士が燃料補給が必要だと主張したため。トルコ当局とハイジャック犯は着陸時に機体前部から女性と子どもを解放することに合意しており、女性らが脱出する間にほかの乗客が機体後部の扉を開きそこから飛び降りて脱出に成功したという。

 アトラスジェットに機体を貸与していた会社の責任者は、CNNトルコニュースに対し、2人の操縦士も操縦席から飛び降りて脱出したと話した。

 乗客の話では、犯人たちは25-30歳くらいで、アラビア語と多少の英語を話したという。

 脱出した乗客の1人は地元テレビに対し「彼らはアルカイダだと名乗っていた。キャビンの扉を壊そうとしていた。着陸後、後部扉を開けて飛び降りることができた。犯人たちは前部にいたので阻止できなかった」と語った。

 別の脱出した乗客によると、犯人は爆弾を所有しており、シリアに向かうよう要求していたという。「彼らはアラビア語だったが、ときどき英語も話した。1人はトルコ語も少し話していた」

 さらに別の乗客は、ハイジャック犯は自分たちも乗客もイスラム教徒なので乗客に危害を与えるつもりはないといったという。

 一方機内に残された乗客の1人はCNNトルコニュースに対し「暴力は振るわれていない。彼らは米国に抗議したい、自分たちの声を届けたいだけだと言っている」と語った。

 航空会社の責任者Tuncay Doganer氏によると、警察当局はすでにハイジャック犯の身元を把握していると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

 CNNによると、当局は残りの乗客と乗員の解放について交渉を試みているが、機内に何人残されているかははっきりしていない。(c)AFP