【8月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は16日、スペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」の耐熱タイルの損傷について、深刻なものではなく修復作業の必要はないと発表した。

 3日間にわたり損傷部分の空力解析と熱評価を行い、慎重な審議を重ねた結果、今回の判断に至ったという。

 米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられた際、機体底部の耐熱タイルに縦約9センチ、幅約5センチの損傷が発生。シャトルの大気圏再突入の際に過剰な摩擦が発生する可能性が懸念されていた。打ち上げ直後に氷を含む断熱材と接触したのが原因とされている。

 エンデバーには、教員資格を持つバーバラ・モーガン(Barbara Morgan、55)さんほか、6人の宇宙飛行士が搭乗。国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の組み立て作業に参加している。

 船外活動を1回増やしたため、2週間の予定だったミッションを3日間延長しており、帰還は22日の予定。

 シャトル計画部のジョン・シャノン(John Shannon)副部長は、16日午後の記者会見で今回の決定に関する詳細を発表する予定。(c)AFP