【8月16日 AFP】ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州の州都デュッセルドルフ(Duesseldorf)で、イスラム教徒の女性教師が往年の女優グレース・ケリー(Grace Kelly)が映画の中でスカーフを着用していたことを理由に、職場でのスカーフ着用を認めるよう訴えを起こしていた裁判で、同州の裁判所は14日、女性の訴えを棄却した。

 この女性教師はもともとキリスト教徒だったが1990年代にイスラム教徒に改宗した。しかし、2006年6月、同州では教員に対しイスラム教徒のヘッドスカーフを着用することを禁止したため、これを不服として訴えを起こしていた。

 女性教師は、グレース・ケリーが主演した1955年の映画『泥棒成金(To Catch a Thief)』のなかで、ヘッドスカーフを着用していることを指摘。映画のように、後ろになでつけた前髪を少し見せるスタイルでスカーフを着用すれば、違反にはならないと主張していた。

 だが裁判所は、映画のなかでグレース・ケリーがスカーフを着用している場面は少なく、ほとんどがオープンカーに乗っている場面に限られている。一方、原告の女性は宗教的理由によって毎日スカーフを着用しており、グレース・ケリーのスカーフ着用と同一には論じられないとして、女性の訴えを却下した。(c)AFP