【8月15日 AFP】MLB、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)で1940年代から50年代にかけ遊撃手として活躍し、1994年に野球殿堂入りしているフィル・リズート(Phil Rizzuto)氏が、14日に亡くなった。89歳だった。

 1956年の引退後は40年に渡りヤンキース戦のアナウンサーを担当していたリズート氏だが、近年は健康面に不安を抱えていた。

 ヤンキースのオーナー、ジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)氏は「リズート氏のベースボールとヤンキースに対する50年以上に及ぶ貢献は素晴らしいものだった。ヤンキースの歴史上もっとも偉大な選手の1人であり、彼を失ったことは残念でならない」と語り、故人を偲んだ。

 自己最高の3割2分4厘の打率を記録してアメリカン・リーグMVPに選出された経験を持つリズート氏は、ヤンキースでプレーした13年間で1661試合に出場し通算1588安打、563打点を記録している。

 ヤンキースの主将デレク・ジーター(Derek Jeter)は「自身の能力をいかんなく発揮し、ヤンキースのユニフォームに袖を通した偉大な選手の1人だった」とのコメントを出した。

 アナウンサーとしてのリズート氏は、1961年にロジャー・マリス(Roger Maris)氏のシーズン61号本塁打を実況し有名なキャッチフレーズとなった「Holy Cow」を生み出した。

 スタインブレナー氏は「リズート氏は選手とアナウンサーの両面でファンに好かれた人物だ。彼の実況と『Holy Cow』というフレーズはベースボールの一部として位置づけれらるだろう」と語った。

 またMLB機構のコミッショナーを務めるバド・セリグ(Bud Selig)氏は「リズート氏の訃報を聞き、非常に悲しく思っている。彼はベースボールの楽しみを何百万というファンに伝えた人物だ。アナウンサーとして活躍する以前に、1940年代から50年代にかけてのヤンキースに欠かすことのできない人物だ」と語り、故人を偲んだ。

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